もうすぐ、敬老の日!

 今日9月9日は五節句のひとつである「重陽の節句」です。「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒や、菊や栗を使った料理などを食べ、無病息災や不老長寿を願います。中国から伝わり、最高の徳を象徴する陽数「九」の重なる日で、五節句の最後の節句となります。

 五節句は江戸時代に制定された公式の式日で民間にも広く普及をしましたが、その後明治時代に改暦があり新暦となったため、本来の時期ではなくなり、式日としての五節句は廃止されました。しかし、民衆にも広く広まっていたため、現在でも年中行事として残り、日常の楽しみや季節の節目を感じる行事になっています。

 さて最近私は、9月に入っても、「重陽の節句」を思い出さなかったり、11月11日であったか?となぜか勘違いすることが多くなりました。菊は1年を通して手に入る花になりましたが、本来今は旬の時期ではなく、もう少し秋が深まってくる頃ですね。

 そもそも現在の五節句の時期が、改暦以前の時期よりは、だいぶ早くなっているため植物にも無理があり、7月7日の七夕も梅雨時期と重なったり、きれいな夏の夜空のもとで迎えることがなかなかできません。

 また今年はこの9月に入っても各地で真夏日になる日も多く、こちら関東でも2か月以上も酷暑を感じる日が続いたうえ、さらに9月になってもこの暑さからの解放はなく、今朝も外に出たら「暑い!」いう言葉以外の言葉を思い出しませんでした(笑)。いや、このところの気候は笑えない事実です。

 さて今年の敬老の日は、9月16日です。制定されてから50年以上たちましたが、気候と同様に世の中もいろいろと変化をし、今は人生100年時代ともいわれています。団塊の世代のすべての方が後期高齢者となる2025年以降、日本は超高齢化社会になりますが、まだまだお元気にボランティア活動に参加されたり、また働いている方も多く、日本の大きなパワーになっていることは間違いありません。

 そんな長年のご尽力に敬意を表して、お花をお贈りしましょう!今週、JFTD学園でも、敬老の日の祝・アレンジメントを作ります。落ち着いた赤やピンクや黄色でまとめられ、可愛いです。深みもありますね!

 少し秋らしく落ち着いた日々が早く来ますように・・・と祈るばかりです。(高橋洋子)

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