卒業生紹介vol.3
年齢・職歴を問わず、全国各地、海外から花のスペシャリストを目指す人が入学するJFTD学園日本フラワーカレッジ。2018年3月に卒業した第27期生までで、卒業生が約1,450名となりました。
一般社団法人JFTD主催のジャパンカップやグランドチャンピオン選手権(全国のフローリストが、技術と知識を競う競技会)に出場し、優勝する卒業生も出てきました。また、その他フラワーデザインコンテストの優勝者も数多くいらっしゃいます。
そんな、花業界で活躍をしている卒業生が今、どんな想いで花と向き合っているのか、また、学園で過ごした1年間を振り返ってどう感じているのかを迫ってみようという企画、「卒業生紹介」!! その月ごとに指名された卒業生から、縁のある方にバトンを渡し、次々とつなげていきます。
第3回目は、第15期卒業生の黒田 淳治さんです。 第2回目を担当してくださいました田邉 礼次さんと同じく、広島県にあるご実家の花店にご勤務されています。
それでは黒田さん、よろしくお願いします!!
僕がJFTD学園日本フラワーカレッジに入学するきっかけは、父からの一言「役に立たないから勉強してこい。」と言われたからでした。
ー大学卒業後に実家の花屋で働けばいいー そう思って、実家の仕事を少しは手伝っていましたし(主に雑用ですが)、アレンジの基礎くらいは習ったことがあったので、働きながら教えて貰えばいいと安易に考えていました。そんな時にはっきり言い切られてしまったので当時は正直、仕方なく・・・くらいの気持ちでした。
JFTD学園のことは、姉が第8期の卒業生だったので存在は知っていましたが、特に授業内容などの話は聞いておらず、ほとんど何も分かっていない状態で第15期生として入学しました。
入学してからの感想は、花の事を学ぶと言っても幅広いんだなということです。実技ではアレンジ・花束・いけ花・造形など、座学では花の種類・性質や文化・歴史などなどを学びました。
僕の場合、実技での基礎から応用へ移行していくあたりでおもうように制作できず、苦労したのをよく覚えています。
いけ花や造形などは今まで全く知識のない状態だったので、とても新鮮なものでしたし面白くもありましたが、とても奥が深く難しいものだなとも感じました。
また、学園生活を送る中で、花業界という社会を少し知ることができました。
JFTD学園へ行くまで、僕は他の花屋さんに関して意識していませんでしたので、花業界で有名なお店や人を全く知りませんでした。
しかし、講師に来られる先生方のことを知ったり、同期生の友人に話を聞いたり、都内の花屋さんを見に行ったりすることで、勉強になる事が多くありました。
花店実習に行かせていただいたお店も、1度目と2度目では営業スタイルが違い、花屋さんと言っても色々な形があるなと実感する事が出来ました。
卒業後は、実家に帰って就職しました。
働き始めて実際に商品を作るとなると、自分で花材を選ぶ難しさを感じたり、時間がかかったり、苦手な接客をしたり。やはり簡単ではありませんでしたが、反面それなりには対応できていることに驚きもありました。
〈 お盆用の商品の花材選び中 〉
今回、この「卒業生紹介」を書くことになり改めて考えてみると、父としては姉の卒業後の変化を感じた経験から、僕に対しても学園へ行くよう言ったのだろうと思います。今でもまだまだ至らぬ事が多くありますが、花屋としてお客さんの期待に応えれるよう頑張っていきたいです。
〈 生花祭壇作成現場にて撮影 〉
〒722-1112 広島県世羅郡世羅町大字本郷915−8
TEL:0847-22-3587
黒田さん、どうもありがとうございました。
さて、次のバトンを受け取ったのは、同じく第15期卒業の金澤 忍さんです。
現在、どんなご活躍をしていらっしゃるのか楽しみですね。
次回もお楽しみに!!
( 間宮 )