Flower Arts Relay Vol.29
花の専門誌「フローリスト」で連載中の【 Flower Arts Relay 】。
第29回目は第17期卒業生の斎藤 仰さん。
今回のテーマは「小花を使って」、作品タイトルは「拡げよう」です。
世界中で流行している新型コロナウィルスの影響が、花業界にも深刻な影響を与えています。
斎藤さんは、こういうときだからこそ花業界が一丸となり、花の持つ力を波紋のように多くの人へ広げていきたいという思いを作品に込められました。
さらに、たくさんの花が開き広がっていくというイメージを持たせるため、力強く上に伸びてゆく姿をいかし多くの種類を使っていけられています。
この波紋をよく見ると1つ1つ表情が異なりつつ、波紋の作りだす規則正しいリズムが表現されています。
また、テーマである小花を使用することにより、優しく明るい気持ちまでもが広がってゆくように感じました。
花の持つ力って、大きいです!
毎回、新たなテーマがうまれる【 Flower Arts Relay 】ぜひご覧ください
テーマ:小花をつかって
タイトル:拡げよう
■斎藤 仰 (第17期卒業) 斎藤生花店勤務 ( 静岡県静岡市 )
静岡県立農林大学校卒業後、JFTD学園日本フラワーカレッジ入学
2012、2018、2019フラワーデザイン競技会ジャパンカップ 東海地区代表。
2019年総合9位。
各地でパフォーマンスや装飾を行い、花の魅力を人々に伝えるユニット「gram.」 のメンバーとしても活躍中。
斎藤さんが次のバトンを渡したのは、第16期卒業生の良知 みどりさん。
良知さんの外見と作り出される花のギャップが大きく、斎藤さんは自分と真逆の先輩だと感じているそうです。
次回、良知さんへはパワフルな作品を期待して、「植物と異素材のメタモルフォーゼ」というテーマに決まりました。 メタモルフォーゼとは、ドイツ語で「変形・変身」という意味。 植物と異素材により、どんな変形がうまれるのでしょうか。
次回もお楽しみに!
※ Flower Arts Relay とは・・・花の専門誌「フローリスト」の誌面を担当した卒業生が、次の号の制作者とテーマを指名します。
日本フラワーカレッジの卒業生は29期生までで約1,530名。その中から担当者と縁のある卒業生が指名されます。 しかし、与えられるテーマについては敢えて苦手なものや、新しく挑戦してもらいたいもの、もっと突き詰めて見てみたいものなど様々です。
また、テーマを読み解くことも大事なこととなります。