Flower Arts Relay Vol.31
花の専門誌「フローリスト」で連載中の【 Flower Arts Relay 】。
第31回目は、第14期卒業生の鈴木 健文さん。
今回のテーマは「季節をきりとる」。作品タイトルは「初夏」です。
鈴木さんは、植物はどんなものより季節を感じられるものだという思いから、今の時期にしか出合えない初夏の草花を使ってシンプルに表現されました。 また、最終的にすべて土に還る商品や作品ができないかとお考えで、この作品も花留めにエコゼリー、器は木製のものを使用しています。
普段の暮らしの中でよく目にする馴染み深い植物も使われており、まさに季節をそのまま切りとったかのような自然さを感じました。そんなことから、花や植物は決して特別なものでなく、いつも私たちのそばで季節を伝え続けているだと気づかされました。
初夏の風が、今にも吹きぬけてゆきそうな軽やかさが素敵です。
毎回、新たなテーマがうまれる【 Flower Arts Relay 】ぜひご覧ください
テーマ : 季節をきりとる
タイトル: 初夏
■鈴木 健文 (第14期卒業) 「ヴェスティタ」代表 (兵庫県神戸市)
生花店を営む両親のもとに生まれる。
大学卒業後に他業種で働いた経験を経て、JFTD学園へ入学。
2011年神戸市にて「ヴィスティタ」をスタート。
次に鈴木さんが指名したのは、第13期卒業生の斎藤 雄太さん。
鈴木さんが独立前に勤めていた生花店の同僚で、当時は斎藤さんを含む数名で共同生活をしていたのだとか。
その後は皆さん独立され、各地で活躍されている姿が励みになっているそうです。
鈴木さんにお願いしたいテーマは「植生をいかして」。
植生とは、ある場所に生育している植物の集団のことをさします。
どんな作品が仕上がるのでしょうか。
次回もお楽しみに!
※ Flower Arts Relay とは ・・・ 花の専門誌「フローリスト」の誌面を担当した卒業生が、次の号の制作者とテーマを指名します。 日本フラワーカレッジの卒業生は29期生までで約1,530名。その中から担当者と縁のある卒業生が指名されます。
しかし、与えられるテーマについては敢えて苦手なものや、新しく挑戦してもらいたいもの、もっと突き詰めて見てみたいものなど様々です。
また、テーマを読み解くことも大事なこととなります。