Flower Arts Relay Vol.34

花の専門誌「フローリスト」で連載中の【　Flower Arts Relay　】。
第34回目は、第16期卒業生の芝田　義和さん。
今回のテーマは「晩秋」。作品タイトルは「heel」です。

芝田さんは、晩秋の少し寂しさを感じる季節でも楽しく歩みを進めるように、靴をイメージした作品を制作。
「楽しくなる」という状態を表すため、足を入れる履き口に丸いフォルムのかわいらしい花を使われました。ヒール部分は骨組みから作られており、ラインがきれいに出るように工夫し、靴の表面を覆っているマツカサはグラデーションになるよう計算され一つ一つ接着してあります。

緻密な作業を重ねて表現された晩秋の靴。
紅葉した街路樹が並ぶレンガの道、落ち葉の積もった公園・・・この靴を履いてどんなところを歩くのだろうと、空想するだけでも楽しくなる作品です。かわいらしいだけでなく、落ち着きも感じさせる配色が晩秋にピッタリですね。

毎回、新たなテーマがうまれる【 Flower Arts Relay　】ぜひご覧ください

テーマ：晩秋　　　 タイトル：heel

■芝田　義和　(第16期卒業) 　「フローリストシバタ」勤務　（兵庫県三木市)
大学卒業後、IT企業へ就職。仕事をするなかで実家の生花店の仕事に興味を持つようになり、退職後にJFTD学園へ入学。現在は、実家の「フローリストシバタ」にて勤務。

次に芝田さんが指名したのは、第18期卒業生の田中 孝征さん。
田中さんもご実家が生花店を営んでおり、親御さん同士の交流もあるそうです。
田中さんにお願いしたいテーマは「異素材を使って」 。
どんな異素材を使った作品が見られるのでしょうか。

次回もお楽しみに！

※　Flower Arts Relay　とは・・・花の専門誌「フローリスト」の誌面を担当した卒業生が、次の号の制作者とテーマを指名します。 日本フラワーカレッジの卒業生は28期生までで約1,500名。その中から担当者と縁のある卒業生が指名されます。 しかし、与えられるテーマについては敢えて苦手なものや、新しく挑戦してもらいたいもの、もっと突き詰めて見てみたいものなど様々です。
また、テーマを読み解くことも大事なこととなります。