Flower Arts Relay Vol.38
花の専門誌「フローリスト」で連載中の【 Flower Arts Relay 】。
第38回目は第24期卒業生の正木 海舟さん。
今回のテーマは「花と遊ぶ」。作品タイトルは「空想的リアル」です。
正木さんは花と遊ぶ何者かの視点を想像することが、不確かで幻想的なことのように感じられ、そんな実態の掴めない感覚を対照的で動きのないフレームにニューサイランを巻き、霞んだ景色を生み出して表現されました。グレイッシュなトーンの花材から浮かび上がる色鮮やかなラナンキュラスが、奥行きやニューサイランの線の要素との対比を生んでいます。
花店で目にする時と、姿がまるで違うニューサイランが印象的です。このように葉を細かく裂く作業など作品を作る工程でも、まるで花と遊ぶようにいけられたのではないでしょうか。幻想的な雰囲気の中、ラナンキュラスもまた普段は見せない表情を醸し出しているようです。
毎回、新たなテーマがうまれる【 Flower Arts Relay 】ぜひご覧ください
テーマ:花と遊ぶ
タイトル:空想的リアル
■正木 海舟 (第24期卒業)
フラワーデザイナー 兼 正木塗装工業所 勤務
JFTD 学園日本フラワーカレッジ卒業後、都内老舗花店に勤務。「FlowerAward2019 」最優秀作品賞、海外審査員賞受賞など、コンテストにも意欲的に挑戦している。現在はフラワーデザイナーとして活動しながら正木塗装工業所でも勤務する。
正木さんが次に指名したのは、第13期卒業生の飯野 正永さん。 卒業後に勤めた花店の大先輩です。そして、飯野さんにお願いしたいテーマは、「構造構成の自然的表現」です。
このテーマからどのような発想で、どんな自然的表現がなされた作品が仕上がるのか楽しみです。
次回もお楽しみに!