校外研修 市場見学
この4月に入学した28期生。早くも2か月が経ちました。フラワーデザインの授業もだんだんと花材の種類が増えてきた頃で、学生たちはそれらの花と日々奮闘しています!!何度も何度も繰り返し練習する学生が多く、教室内もだいぶ活気がでてにぎやかになってきました!!
さて、先日は産地見学に訪れ、花の生産について学び、現場で働く生産者の方々の声を直接伺うことが出来ました。今回は、生産された花が市場へ納品されどのようにして花屋まで届くのか、流通の仕組みを学ぶため市場見学へ行ってきました。
見学したのは、都内23区では唯一手ゼリを行っている北足立市場、そして国内最大の花き取扱量を誇り機械ゼリを導入している大田市場です。
北足立市場では、場内に入ると間もなく活気ある声が聞こえてきました。奥へ進むとセリ場があります。実際にセリ場に座らせて頂き、その臨場感あふれる手ゼリの熱気に吸い込まれる学生たち。市場の方からはこんなお話がありました。「私たちは生産者の方が花を作り続けられる、そして花屋さんも儲かる、“適正価格”を大切にしている。ここには人情が存在する」と。産地見学で、生産者の方々の花にかける想いを聴いてきた学生達は、このお話にとても納得したようです。
大田市場では、機械ゼリのしくみやシステム化された荷分けの現場、定温保管庫、量販店への出荷のための花束制作現場、そして仲卸通りなど、大きな場内を案内して頂き、「わあ、こんなに広いんだ!!」と学生たちは驚き、また、市場関係者を交えての質疑応答では、様々な質問が飛び交い理解を深めました。
機械ゼリは経験がなくてもボタンを押せば花は買える。しかし、手ゼリも機械ゼリもフローリストとして必要なのは、花の品質をしっかり見極めることの出来る目。そしてそれを適正価格で買う事。さらに消費者が何を求めているのかを知ること。それには、コミュニケーションが大切だという事を学びました。
産地見学と市場見学を通して、「花をもっと大切に扱おうと思った。」という声を多く聞くことが出来たのは大変うれしいです。実際の現場で見て聴いて学ぶことで、花をさらに身近に感じるようになったと思います。これからも、素直に学んで立派なフローリストになってほしいと思います!!(大喜多)